未来書店について
-未来を生み出す知的遭遇プラットフォームを目指して-

「未来書店」は創英社株式会社が提供するコンテンツライブラリサイトです。主に当社の教材を購入者された方向けのライブラリサービスとして運営しています。購入したコンテンツを閲覧したり、資料をダウンロードすることができます。

また未購入(未認知)の他教材との出逢いの場にもなればと思い、レコメンドをさせていただく場としても機能すればいいなというところで当社のお客様へのカスタマー機能統合プラットフォーム的な位置づけのサービスとして運営をしております。

ごほんっ・・・

・・・と、こういう企業的雰囲気がする説明は野暮ったいし無粋ですよね。まあ、体裁として一応したとして、このページではこの「未来書店」店主としての心づもり的な部分についてお話させていただければと思います。

このサイト、「未来書店」をつくるとき、私がイメージしたのが大学時代に足繁く通った早稲田の古本屋街でした。

昔から古本屋さんというものに、なんだか物凄くノスタルジーを感じていました。

なんだか、ボロっちいのに、神妙で神聖な雰囲気がある気がして・・・
そこを通過すると、異空間に足を踏み入れるような不思議な感覚を感じていたのです。

どう見ても時代遅れの古びた外観。天井まで積まれた古本たちがそびえ立つ狭い入り口をくぐると、古書独特の匂いで包まれる。この瞬間がすごく好きだった。

そして、そして細長い店の奥には、たいがい店主が座っている。挨拶も余計な会話もない。あるのはただ無言の書物との対峙と無言なる対話・・・手にとった一冊の本を少し緊張しながら店長に手渡しお会計を済ます。

正直言って購入した本は具体的な目的があるわけでもないし、何かを求めて買うことではないことのほうが多かった。でも、いつだって何かとっても大事なものを手に入れた気がして、家には帰らずそのまま喫茶店で1ページ目を丁寧にめくる・・・

偶然のような賢人たちとの出逢いがそこにはあって、書物を通じて語りかけてくる彼らの言葉に耳を済ますと、100年前の昔から今以上に先の未来を描いていることすらある。

きっと、人類というのはこのようにして智慧をつないできたのだろう。
活字文化の確立というのが加速度的な人類進化に多大なる貢献をしたのは言うまでもない。

そんなふうに、僕にとって本屋さんというのは、いつだって「未来」とつながっている場所でした。

先日の叡智を届け、未来を生み出すバトンを渡していく・・・

そんな場であればいいなと、このインターネット上に仮想のそんな本屋さん的場所を作りたいと思ったのが「未来書店」開業のきっかけです。

お察しの通り、私達の「未来書店」は普通の本屋さんではありません。

ここに並ぶのは音声や動画などの、いわゆるマルチメディアコンテンツたちです。私達は、著者たちの「声」、これが本質ではないかと考えています。つまり、著者が世の中に伝えたかった、或いは後世へ残したかった考え方、メッセージ・・・これを届けるというところが人類が生み出した「書物」という記録物の本質ではないかと思うのです。

形があるかないかというのは本質ではありません。もっとも本質的なのはその著者のメッセージや考えが共有されるということだと考えています。

ご存知のとおり、現代においてはすでに「街の古本屋さん」というのは旧時代的な産物になりつつあります。説明するまでもなく、インターネットの時代になったからです。

ですが、人類という単位で考えた時、誰かの考えを知る、共有するといった行為そのものはインフラを変えて同じ営みとして脈々と受け継がれています。しかしその底流にあるものというのは、いまお話した「書物との出逢い」と同じことだなと思うのです。

現代の最先端の、古くて新しい「本屋さん」としてこの未来書店を作ったわけです。

そして未来書店では「普遍」をテーマにした智慧の共有ということを大きなテーマにしています。「言語」や「哲学」、「スピリチュアリティ」のような人類にとって恒久的なテーマはもちろんのこと、集客技術やビジネススキルなどの実用的テーマであってもそこに根ざす普遍律というものが担保されていることを大切な判断軸としています。それら「普遍」と向き合える場が「未来書店」なのです。

ビジネスというとついついトレンド(流行)ばかりが取り上げられ、注目されがちですが、目まぐるしい変化に対応するのではなく、激流の中でも流されない定点的なものの見方、構え方、処し方というものを身に着けていただきたい。

かつて古本屋で出会った賢人たちが手渡した智慧が、現代を生み出したように。

新しい時代に、次の未来を生み出すそんな本屋さんをイメージしてこのサイトを立ち上げました。

ロゴが表すのは「未来」の二文字。

そして、日本人の精神性にとって普遍とはなんだろう?と見つめたとき、この国の神話的世界観の象徴でもある「鳥居」というモチーフを思いつきました。

鳥居とは「あっち側」と「こっち側」を分け隔てるものです。
いわば神域に足を踏み入れるときのゲートとなっているわけです。

この感覚はある種、私が古本屋に感じていた神性のようなものに近いのではないかなと。

あちら側で先人たちから普遍の叡智を手渡され、こちら側でそのとき見えた未来を顕現させるために動く。そして未来が出現した先に、またこの連鎖のバトンは渡されていく・・・そんなストーリーをイメージしています。

他ではまずない最上級の普遍の学びを、この鳥居をくぐった先で得ていただければ店主としてはこれ以上ない幸いです。

どうぞ、新しい師との出逢い、そしてそこから紡がれる未来がありますように。
そして、あなたもいつの日かその次のバトンを渡す存在になっていってください。

自分たちで設定したこの役割を終えるその日まで、未来書店はこの役割を担うべく今日も元気にお店を開け続けたいと思います。笑

開店によせて
未来書店 店主